『先読みカスタム』について思うこと

1.前書き

ここ1〜2年ほどでパチンコに於いて一度は

『先○○モード』『先読みチャンス』というワードを耳にした事があるのではないだろうか?

今日はそんな『先読みカスタム』についてお話ししていきたいと思う。

どの目線でモノを言っているのか、と思われるかもしれないが。1人のパチンコが好きな小市民の意見だと思って笑って許してほしい。

 

2.そもそも『先読みカスタム』とは何か?

『先読みチャンスカスタム』という単語を聞いて君達が思い浮かべるのは『PF機動戦士ガンダムユニコーン』ではないだろうか?

システムとしては至ってシンプル。

『保留変化を含む何らかの保留を跨ぐ先読みの発生時の信頼度が大きく上昇する』*1と言うもの。

上述機種の場合はトータル約40%。後続の同種カスタムも信頼度に揺れはあるものの性質は殆ど同じものが多い。

無駄な先読みを減らし、先読み発生時の期待感を研ぎ澄ましたカスタムだ。

 

『先○○カスタム』についてはやはり『PRe:ゼロから始める異世界生活〜鬼がかりVer』が代表的だろう。*2

保留入賞時にけたたましい音と共に何らかのギミックの一部が発光するカスタムだ。

機種によっては強弱はあるものの、こちらも発生時点でトータル40%ほどの機種が多い。

『先読みチャンス』のカスタムの亜種とも呼べるが、こちらの方がより視覚的・聴覚的に期待感を感じられるカスタムだ。

 

*1 保留変化については当該変動での保留変化については対象外となる例もある。

*2 初出は記憶の限りでは同社機種の『Pガンスリンガーストラトス』。

 

3.『先読みカスタム』の常態化と問題点

さて、ここからは本題に入る。

前述で紹介した2機種を起爆剤として、『先読みカスタム』達は爆発的にその搭載機種を増加させている。

今となっては『何らかの先読みカスタムが搭載していない機種の方が少数派』と言っても過言ではないだろう。

筆者は、現状、『そもそもカスタムの概念をよく理解していない』層でもなければカスタムを一切弄らずにその機種を打っている人間というものを稀にしか見ていない。

同じ実践仲間や、果ては実践動画のライターに至るまで。『カスタムを入れた状態で実践する事は最早当然のこと』となっているのだ。

 

しかし、筆者はこの現状には首を捻ってしまう。

後述の内容にカスタムを使用している打ち手を批判する意図はないので、そこは前もって言っておく。

 

ここからは私的な意見だ。

忌憚のない意見を言ってしまうと、『カスタムのない状態のPF機動戦士ガンダムユニコーン』の通常時は、正直打てたものではないレベルでつまらないのだ。

カスタムの有無に関わらず先読みの発生の大当たり占有率がそもそもあまりに高すぎる。

カスタムのない状態の当台については演出バランスに於いては失敗作であると言う他ない。

ここが非常に良くないと思っている。

『今のパチンコのノーカスタムは打ち手が楽しむには不出来な台が多い』のだ。

 

4.『先読みカスタム』は悪なのか?

 

では、『先読みカスタム』は悪しき存在なのか?

答えは『No』だ。

寧ろ逆であり、『先読みカスタムは今後パチンコには欠かせない要素である』と思っている。

 

保留の期待感をより刺激的に変える『先読みチャンスカスタム』も、

保留の入賞時に五感を以って期待感を感じ取れる『先○○カスタム』も、画期的かつ魅力的な要素だと心から思う。

これからのパチンコの楽しみ方の選択肢の1つとしてはとても良い要素だ。

真の問題点は『デフォルトモードの手抜き感』にある。

 

5.終わりに

今のパチンコにはデフォルトモードが楽しいパチンコが少なすぎる、と筆者は思う。

先読みカスタムも先バレカスタムも、ハッキリ言ってしまうとその待ちの演出が来るまで画面など見なくても良いのだ。大抵はその演出が出るまで当たらないのだから。

 

けれど、それは打ち手の思いであって。

 

作り手が『カスタムさえ付けておけばとりあえずデフォルトモードの作りはそれなりでいいよね』と思いながら作っているのでは?と思わせてしまうようなものを作って欲しくはない。

 

『デフォルトモードで打つ』と言うのは『先読みチャンス』や『先バレカスタム』と並ぶ立派な『楽しむための選択肢』だ。

だからこそ、今改めてデフォルトモードという選択肢を、作り手はおざなりにはしないでほしい。と強く願う。